「北の国から」
のみんなの記憶

謎のおっさん・ツネッキー

謎のおっさん・ツネッキー

現在では描写できないようなことなど、当時の社会に逆行する、とてもメッセージ性の高いドラマでした。 私が一番印象に残ったのは、第23話です。 令子の葬儀のため、先に空路、東京へ向かう純と螢、雪子がいて、翌朝到着した五郎に冷たい表情を見せる大人たち。 葬式が終わると、五郎は、皆に翌朝一番に帰ると告げ「薄情だ」と言われる。「来るのも遅かった」と蔑む大人たちに、清吉は静かに「あいつ、一昼夜かかって汽車で来たんですよ」という。 → この言葉は、大変重い言葉でした。今でも忘れることができない名場面です。 先に着いた純と螢は、葬式前に、吉野に誘われて、新しい靴を買ってもらい、傷んだ靴は店で処分されてしまうが、その言葉に、純と螢は処分されたはずの靴を探すため、夜の街を駆け出すシーン。 → 警官が登場し、一緒になって痛んだ靴を探すところも、物を粗末に扱わないという現代への警鐘を鳴らすメッセージだったと思っています。 原作のままだと描写などが不適切な部分もあるかもしれないですが、TVドラマのなかでは、最高の作品だと思っています。 倉本聰さん、杉田成道さんはじめ、出演者、スタッフのみなさま、よい作品を世に出してくださり、ありがとうございます。 また、機会をみて、富良野に行こうと思っています。

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