電波少年Wゲストの記憶 中の人
【電波少年Wゲスト・藤村忠寿さんの記憶】 ー 「猿岩石ヒッチハイクの旅」が『水どう』お蔵入り回避につながったことについて もともと予算がない番組だから、カメラマンを連れていくとタクシー2台に分乗しなきゃいけないでしょう。だから、まずタクシー1台に乗れなきゃいけないんですよ。と考えると、ディレクターがもう一人いるんだけど、ディレクターがカメラは「俺、できる」と言ったので、それで行く。そうなると、いわゆるテレビカメラは持っていけないから、普通の市販のカメラで回してやった。 それでロケに行ったんだけど、いざ放送といったときに、偉い方から「それはちょっと、あまりにもそんな画質の粗いやつで……」って言われたときに「いや、だって『電波少年』見てくださいよ」と。「あれはあれだけ画質が粗いから、ものすごくリアリティーをわざと出してるんだよ。あれはわざとだから!」というような言い方をして。だから、だしに使わせてもらって。 『電波少年』は、あれ(Hi8で撮った画質の粗い画)を全編に使ってるから、これはすごいなと。でも、会社は「ちゃんとテレビカメラ使え」と。「『電波少年』見てみろ」と。「手間をかけてCGかなんかを使ってやってるじゃないか!」って。それで、しょうがないからって言って「うちもテレビカメラをじゃあ使います」って、近くの公園に二人を呼んで「今日はこんばんは」って、最初のあいさつと最後の締めのあいさつだけはテレビカメラで撮ったっていう。この『電波少年』の形を、いわゆるマネさせてもらったというか。
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