「進め!電波少年」
のみんなの記憶

よう

よう

既存のテレビ番組をテーマにしたフリートークとは違うのですが、TV業界、ついてはこの番組にも関わるかもしれない内容なので書いてみました。 今年の5月26日に「著作権法の一部を改正する法律案」が参議院にて全会一致で可決され成立しました。 https://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2021/20210526.html 今回の改正は大きく2つあって 1)これまで国会国立図書館に収められている絶版資料も図書館に行かないと閲覧できなかったものが、直接利用者に対しても送信できるようにする。(自宅で閲覧出来るようになる?) また、現行の複写サービスも図書館に行って直接複写しないといけないのが、一定の条件かつ調査研究目的ならメールなどで送ってもらうことが出来る。(この際一定の権利料を収める??) 昨今のコロナ禍において、自粛要請をしてる中で図書館に出向いて…というのがなんなのでそれも含めて自宅で完結できるようになった、という利便性アップ。 そしてもう一つがこの番組にも関わってくると思いますが、 2)放送番組のネット同時配信に係る権利関係の円滑化 つまり、現在テレビの帝王やクイズ企画ではせっかく素晴らしい映像を持ってきて下さってもWOWOW本放送、又はWOWOWオンデマンドでのみ映像が見れ、YouTube Liveだと画面が黒で潰されて見る事が出来ませんでした。(TV放送は可能だがネットだと駄目になるめんどくさい状態) これが、権利者が特段意思表示をしていないのなら、ネットでの同時配信でも許諾したと推定するみなし許諾が可能になる。 また、権利関係が曖昧など事前許諾を取るのが困難な著作物に関しても、後日権利者に対して事後報酬を支払うことでOKとみなされる。 なので、テレビの帝王が「ぜひ放送して下さい」と許可を出してくれたら今後はYouTube Live版でも映像の使用が認められる?ということになるかもしれません。 実際映像関係の施行期日は令和4年の4月1日となってるので来年春まではYouTube Live版は黒塗りのままですが…。 そこで思ったのが「来年の4/1以降の電波少年Wでのテレビの帝王やクイズ企画での懐かし映像などはYouTube Liveでもそのまま映像を使ってくれる(視聴できる)」のだろうか?と。 自分の拙い説明だけで判断できないと思いますが、先のリンクやまた来年4月近辺で報じられるでしょう内容を元に黒塗り解禁になるのか、それともやっぱりYouTubeは黒塗のままなのか? また、YouTube Liveでは映像が使えてもアーカイブとして後日見れるものではやっぱり黒塗りに戻るのか? どうなるんでしょう…。できれば全面解禁が望ましいです。

この投稿へのコメント

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うちゃ

うちゃ

ようさん >2)放送番組のネット同時配信に係る権利関係の円滑化 これであらゆる放送番組のネット配信の手間が大幅に削減されるのであれば歓迎したいのですが…実際のところは、TVerやNHKプラスなどで、放送波と同時にネット配信する「同時配信」に焦点を当てた権利関係の円滑化だと思います。 そもそもネット媒体などが無い時代に作られたテレビ番組は、あくまでも当時放送することだけを目的として作られたものなので、当初の契約の期間を過ぎた後の再放送を含めて、目的外に使うためには権利者に新たに許可してもらう必要があるのはご承知の通りです。 そして、必ずしもテレビの帝王が、テレビ番組のすべての権利を持っているとは限らないので、「権利者が特段意思表示をし」続ける場合、つまり新たに「ネット配信はしてくれるな」と追加して意思表示され続ける限りは、現状と何も変わらないと思います。 テレビ番組には、制作したテレビ局、プロダクション、番組の出演者、BGMを含めて使用した音楽の作曲、作詞、レコードやCD音源であればレコード会社など、さまざまな権利者がいるので、その関係者すべてが合意しないと二次使用(再放送やDVD化、別番組で一部分であれ放送したり、あるいはテレビではない媒体で配信すること)はできないというのが今のルールだと思います。 具体的には、二次使用の許諾を得るためには、まずその番組が現存するのか、誰が保管しているのか探し出すところから始まって、すべての権利者に連絡して「これこれこのシーンを何分何秒のところから何十秒、使いたいんですが」とお伺いを立てては許可を得る、という作業を繰り返し、どうしても連絡がつかないとか、今さら顔を出されては困るという人が映りこんでいたら、顔にボカシ処理を入れ、BGMを使わないでくれとか、使うなら幾らかかるとかいう権利者と折り合わなければ、BGMを差し替える…みたいな大変な作業の結果、やっと二次使用ができる、という流れと理解してます。 それゆえ、先日私が「電波少年W」の「北の国から」スペシャルで沢山のドラマのシーンを流してもらえた感想として「電波、やればできるじゃん」と(決して軽いノリではないんですが)書いたところ、Tプロデューサーが「やればできるじゃん、じゃないよ!関係者のすごい努力・尽力云々…」と返信いただいたわけでして。 ただ、実際のところ、何となく番組を見ている視聴者には、権利処理や交渉に当たったスタッフの苦労は残念ながら、あまりというか、ほとんど伝わってないと思うんですよね…。一度、どれくらい大変な作業なのか、番組で紹介した方がいいかもしれないですね。それだけでドラマや映画になってしまうくらいのものだと思うのですが、いまだかつて、そういう作品には出会った事はないなあ。 つい先日も、NHKで伊東四朗さんが特集されていて、「電線音頭」や「てなもんや三度笠」の映像が(視聴者サイドからの目線としては)いとも簡単に流されている(ように感じた)のを見かけまして…まあ、莫大な受信料で成り立っている公共放送の財力やマンパワーからしたら…大した手間や予算ではないのかもしれないですが。 正式に権利処理されて努力されておられる番組関係者の皆さまから見たら、動画配信サイトに権利者に違法に無断でアップロードされているのは、いかにも複雑な感情なのではないかと想像します。 近い将来、権利者も納得できる形で、ネット配信などの権利処理が正式に、簡単にできるようになったその時、「電波少年W」の本来の威力が発揮でき、Tプロデューサーが目指す世界が実現するのではないでしょうか。 いつの日か、過去の番組表から当時の放送番組の動画を正式に、簡単に見られるようになる事を期待しています。

よう

よう

コメント有難うございます。 >実際のところは、TVerやNHKプラスなどで、放送波と同時にネット配信する「同時配信」に焦点を当てた権利関係の円滑化 そうですね。文部科学省のリンクを張ってますが、下部に図としてまとめられた箇所に 「同時配信等(※)について、放送と同様の円滑な権利処理を実現する。」 (※)同時配信のほか、追っかけ配信、一定期間の見逃し配信を含む。 とある通り、自分はTVerをよく見ますが、まぁ「大人の都合で…」「権利関係上…」と消されてしまう。それが解消されるのは少なくとも良いことではないかな?と思います。 当然あらゆる権利が簡単に!とは思ってませんが、そう書いてないので解るわけ無いですよね。スイマセン…。 と同時に「でも絶対裏あるよな…」というのも解ります。 かなり長分かつ本題から離れるので下部に別記という形で書いておきます。(**) >実際のところ、何となく番組を見ている視聴者には、権利処理や交渉に当たったスタッフの苦労は残念ながら、あまりというか、ほとんど伝わってないと思うんですよね...。一度、どれくらい大変な作業なのか、番組で紹介した方がいいかもしれないですね。 個人的にいろんな業界の裏側を知りたいので本当にやってもらいたい所ですが…需要がそこまでないんでしょうかねぇ。 権利関係ではないですが、TV関係で言うならTBSドラマの「ADブギ」でしょうか。 これもADさんの仕事の一部が紹介されてる程度でメインではないですね。 日本のドラマは一部を除いてたった10話(最近だと6〜9話)で終わるので、「その職業を絡めたコメディ」「その職業を絡めたラブストーリー」とおまけ的な面が強いのでドキュメンタリーじゃない限り難しいですかねぇ。 ナショジオチャンネルの出番かも。 で…。 うちゃさんが現在の著作権利関係を憂う気持ちも解ります。(どうせ裏がある…と思う箇所も含めて) 自分も今回の改正でオールOKとは全く思ってません。後出しジャンケンになってしまいますが、これだけで何でもかんでも権利が取りやすくなると思ってませんし「たんぽぽを乗せる誰でも簡単にできるお仕事です」的な軽く見てるわけでもありません。 が、たとえネットの追っかけ再生一つ程度でも事後承諾可なるなど楽になるのであればやはり歓迎したいと思います。 >いつの日か、過去の番組表から当時の放送番組の動画を正式に、簡単に見られるようになる事を期待しています。 これは自分もそう思いますし、今回の改正はそのための小さな一歩だと自分は思いたいです。「難しいんだよ、厳しいんだよ」で現状のまま足踏みするだけだと何も変わらないと思うので。 ********** (**) ここからは余談かつ知らない人の為の説明になりますが、過去の著作権改正で「ダウンロード違法」が盛り込まれましたが、大抵の人はニュースでもファイル交換ソフト等で違法にやり取りされてるのをご存知でしょうから「別にいい事じゃないの?」と思うでしょうが、ほんの少しでもPCの知識があれば「狂ってる!そんなの国民総誤認逮捕が出来るじゃないか!」という人も少なく有りませんでした。 これを書き出すと更に長文化するので https://saruwakakun.com/it/web/cache こちらを読まれると良いかと。 で、先のリンクの内容をふまえると「PCには後日訪れる・オフラインで見るとき様に自動でPCに各種ファイルをDLしておく」機能があります。 YouTubeなども直前直後ならすぐに早戻し早送りができるのは、細切れ化された動画データをcacheフォルダに一時保管して、その箇所の再生が終われば破棄、新しい箇所のデータをDLして連続して動画が見れるようになってます。 例えばYouTubeを見てる時にPCのLANケーブルを抜いてみると、その瞬間に動画が止まらず、必ず数秒〜程度猶予があって読み込みできないエラーで止まるでしょう。 この「PCの基本的な仕組み」に対して都市伝説ではありますが、一部の政治家・役人は「You Tubeを見るだけで(Cacheフォルダに著作物データが有れば)違法となるかもしれない」と言い放ったと。 DL違法化は本当に議論に議論を重ねないといけないのにすっごい適当に可決されました。 その為過去に「パソコン遠隔操作事件」なるいかに日本の警察の中にはいい加減な石器時代の人がいるか、を考えるといくら真っ当に生きていても怖い気持ちもありますが…。

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